『正体』

2022年

主演:亀梨和也

 

囚人役の亀梨和也が思いの外良かった。脱獄後の最初の職、日雇い労働者の格好を見てるとなんとなく電車男を思い出す。口の動かし方などが、わかりやすい隠の者っぽくて違和感無し。

同僚・市川隼人のチャラチャラしてそうで義理堅い男も良かった。やり過ぎると浮くところを、上手く演じられていた。久々に見たけどやっぱり演技が自然だ。

このドラマで、主演がジャニーズ(の演技)というところ以外で、どうにも下手だなと思う役者が出てこなかったところがまた世界観にのめり込めたと思う。脇の重要性、侮ってはいけない。

 

個人的に三話目がグッときた。このドラマで初めて泣いた。さり気なく弱者を救うというシーンは、なんだか響きやすいなと思う。

マーケティング部の沙耶香の過去の男が出てきた時には、んん?と思ったが、話を進めるための過程としてはああいう男がちょうど良かったのかもしれない。

 

四話目はもう何度も涙がちょちょぎれた。疲れない程度に存分に泣いたので、国内ドラマでこれだけの満足感は久方ぶりだ。日本ドラマは無駄なシーンというか、気が散るシーンがよくある印象だけど、これはずっと画面に集中出来た。★5つけたい。

小説は読んだ事ないけど、★5つけたい。

 

渡辺弁護士が脱獄犯=恩人を認識するシーンがいくつかあったけど、あの顔好きだった。とにかく皆良かった。いい感じに、っぽいのよ。

 

全体的な雰囲気は永遠の0を思い出した。細かい事はわからないし構成は違うのだろうけど、私の中では結構似ている。永遠の0も何回観ても結構集中して見れるのだけど、この正体もまた見れそうな気がするくらい気に入った。